生活いきいき家庭 Q&A ペットが飼えなくなったら?他
トラブル防止で規制強化  犬猫10匹以上飼育は届出
バトラー先生ただいま診察中 しつけは“お手本”のマネから
犬同士上手に付き合うには
ワンニャン社会学  「人間扱い」避けて共に暮らす社会を
        
生活 いきいき 家庭 Q&A
Q.ぺっとが飼えなくなったら?
A.日本動物愛護協会の谷茂岡良佳さんは「引越しは動物を手放す正当な理由にはなりません。"飼える"手立てを考えるべきです」という。どうしても無理なら新しい飼い主を探すしかない。友人、知人のつてのほか、行政や市民団体が行っている「飼い主探し」も利用できる。ただし、新しい飼い主はなかなか見つからず、一度手放したら返してはもらえないことを覚悟する必要がある。「動物を捨てるのは、動物の愛護及び管理に関する法律に違反する犯罪と認識してほしい」と谷茂岡さん。
Q.車がない場合、ペットを連れて行く方法は?
A. 鉄道では「有料手回り品」として扱われる。JR東日本では、長さ70センチ以内で縦、横、高さの合計が90センチ程度のケースに入れたもの(重さ10キロ以内)まで運んでもらえる(270円)。それ以上大きな動物は、数は少ないが、ペットタクシーが利用できる。距離に比例して値段は上がるが、飼い主も同乗できる。 飛行機での移動は手荷物や貨物と同じ扱い。日本航空システムによると、機内に持ち込みはできないが、同じ便に乗り、到着したら受け取ることが可能だ。
日本海新聞 2003年3月7日掲載
犬猫10匹以上飼育は届出
トラブル防止で規制強化
悪質な動物繁殖業者などを取り締まり、ペットの多頭飼育による騒音や悪臭などトラブル発生を防ぐため、鳥取県県民生活課は「県動物の愛護及び管理に関する条例」(動物愛護条例)を改正することを決めた。取扱業者を登録制にして責任者を設置することや、犬や猫を合計十匹以上飼育している一般の飼い主にも届け出を義務付けており、両方を義務付けるのは全国で初めて。六日から県のホ一ムページなどに掲載して意見を募集し、来年二月の定例県議会に提案する予定。五月一日の施行を目指す。
取扱い業者を登録制に 
県動物愛護条例改正へ

 県内でも犬や猫の多頭飼を原因としたふん尿や騒音などのトラブルが発生していることなどから、条例を改正して規制を強化するのが目的。
 県民生活課によると、不適切な多頭飼育で住民同士のトラブルや生活環境の悪影響が発生しており、県に対しても年間十数件の苦情が寄せられているという。今季には周辺住民とトラブルを起こした八頭郡内の業者に飼育環境の改善勧告や命令をしたが、改善さなかった。
 改正案では、動物の適正な飼育管理と健康・安全を保つため、動物取扱業を登録制にするとともに動物取扱責任者の設置を義務付ており、間題があれば知事は登録の拒否や取り消しもできる。県の勧告、命令に従わないなど悪質な動物取扱業者は名前を公表し、三十万円以下の罰金が科せられる。さらに犬または猫を合計十匹以上飼育する人の届け出も義務付けており、違反者は五万円以下の過料が科せられるなど厳しい内容となっている。
 同様の動物愛護条例では、山梨県が一般の多頭飼育者に対して規制条例を設け、来年五月の施行を予定しているほか、東京都、愛知県では動物取扱業者に対してのみ規制している。
日本海新聞 2002年12月6日掲載
ちょこっと一言
平成12年11月に説明会を受けて、動物取り扱い業の登録をしています。(ひまわり家)
”人間扱い”避けて共に暮らす社会を
「食事中、よだれを垂らして待っている姿を見ると、つい刺し身をやってしまったりして…」。東京都日野市に住む相沢京子さん(54)の愛犬(ラブラドルレトリバー)は、昨年、避妊手術を延期することになった。原因は38キロと、理想体重から5キロもオーバーしていた肥満。「太り過ぎていて危険」と獣医師から言われたのだ。
 3段腹歩で運動量は十分だったが、間食が間題だった。朝夕のドッグフードに加え、犬用のおやつや食パン、晩酌のつまみなどを、ねだられるまま与えていたという。
ペットヘの接し方
ペットフードエ業会の調査(01年)では、ペットと「家族の一員として接している」人は、
74.6%65.9%
ペットと「絶対に離れたくない」人は
25.1%26.2%だった。

 「動物が自然に暮らしていれば、肥満なんてあり得ない。人間が心しないといけないと気付きました」と相沢さん。現在は35キロを保っている。
 動物が家族の一員として家の中で暮らすようになり、新たな間題が生まれてきた。動物を「我が子」のような感覚で捕らえ、人間と同じように扱ってしまうのだ。「肥満はその典型」と、日本ヒューマン・アニマル・ボンド(人と動物の絆)学会専務理事で、赤坂動物病院院長(東京都港区)の柴内裕子さんはみる。
 「動物はこれを食べると太るとか、体に悪いという判断はできません。『うちの子はアイスクリームが大好き』という方がいますが、味を覚えさせてしまったのは人間。その結果、動物を糖尿病や心臓病にしてしまう。動物を擬人化してしまう弊害です」
 「ペットロス」もその一つ。ペットが死んでしまい、悲しみと喪失感で日常生活もままならなくなってしまうなってしまう「ペットロス」は、今も盛んに使われる言葉だ、、柴内さんは「ペットロスは、なくさなければならない」と考えている。
 例えば、犬は人闇より5倍のスビードで年を取り普通は人間より先に死ぬ。別れが必ず訪れることを、日頃から頭に入れておくだけでも、ペットロスは防げる。「ペットロス」にならない人は”愛情不足”と誤解している人も多いが、それは違う。愛情はいくらかけてもいい。でも、動物は人間と同じではないことは肝に銘じてほしい」
 「ペットがいるから旅行にいけない」「食事の時間があるから、帰宅が遅くなると不安で仕方ない」−などと動物に生活を振り回されている人も多い。人生を豊かにするはずの動物が、逆い暮らしを狭めてしまうのは本末転倒だ。
 日本では、犬は「番犬」として庭につながれていたし、猫は勝手に家と外を自由に行き来する時代が長かった。動物と身近で一緒に暮らす歴史が浅いため、「日本人はペットとの距離を取るのが下手ですね」と柴内さんはいう。マナー無視の困った飼い方も、動物べったりも、共に距離がうまくとれてない。
 「しつけの大切さなど、共に暮らすノウハウの必要性を理解する人が増えてきたところ。動物を人間の関係について、日本人は今、意識変化の過渡期にあります」。動物と暮らす社会作りは始まったばかりだ。
【國保環】
毎日新聞 2002年11月22日掲載

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